Perfect Real Time サポートシステム for プローブについて

Perfect Real Timeサポートシステム for プローブは、プローブ法によるリアルタイムRT-PCR用に最適化されたプライマー・プローブのセットを検索・オンライン注文するためのシステムです。 ヒト、マウス、ラットのRefSeq登録遺伝子に対して網羅的にリアルタイムRT-PCR用のプライマー・プローブを設計しています。

プライマー・プローブ設計対象遺伝子は以下のとおりです。

●ヒト、マウス、ラット:RefSeqアクセッション番号 “NM_”(mRNA) および “NR_”(non-coding RNA)

ターゲット遺伝子を検索し、ご希望のプライマーとプローブのセットを選択すれば簡単にオンラインで注文できます。
わずらわしいプライマー設計と反応条件の至適化作業はもう不要です。siRNAの効果の確認、DNAマイクロアレイ解析結果の検証など遺伝子発現定量や遺伝子検出にどうぞお気軽にご利用ください。

■適切なプライマー設計

プライマー設計には、弊社のPCRプライマー設計のノウハウと最新の遺伝子情報データベースを利用し、バイオインフォマティクスを駆使した最適化を行っていますので、研究者にとってわずらわしいプライマー設計の作業が省略できます。
本サポートシステムのプライマー設計条件は次のような特長を持っています。

  • プライマーダイマーが形成されにくい配列。
  • エキソンジャンクションを挟む設計のためゲノムDNA由来の増幅が起こらない。
  • 既知SNP(dbSNPに登録済み)をプライマー内に含まない。ただし、ヒトに関しては弊社独自の基準により信頼度の高いSNPのみプライマー内に含まない設計とする。
  • ホモロジー検索による特異性の確認済み。
  • 実験目的に応じて設計領域を選択可能。
    全領域での設計、3′側での設計(オリゴdTプライマーで逆転写反応を行う場合)。

※ これらの条件をできるだけ満たすようにプライマーを設計していますが、すべての条件を同時に満たすことが難しい場合もあります。
弊社では、独自のノウハウにより各条件の優先順位を検討して開発したアルゴリズムを用い、プライマーを選択しています。
また、正確なエキソンジャンクション、SNPの情報がない場合には設計条件の対象とはなりません。

■反応条件の至適化作業が不要

タカラバイオのPrimeScript RT Master Mix(製品コード RR036A/B)と、Probe qPCR Mix(製品コード RR391A/B)を用いた2ステップリアルタイムRT-PCRの標準PCR条件に最適化されており、リアルタイムPCR装置各機種でPCR条件の至適化作業なしで使用できます。

【ご参考】
逆転写反応には逆転写用プライマーの選択が可能な基本キットのPrimeScript RT reagent Kit (Perfect Real Time)(製品コード RR037A/B) やゲノムDNA除去反応をプラスしたPrimeScript RT reagent Kit with gDNA Eraser (Perfect Real Time)(製品コード RR047A/B)もご利用ください。 また、本プライマー・プローブは、キャリーオーバーコンタミネーションを防止用にUNGが添加されたProbe qPCR Mix, with UNG(製品コード RR392A/B)でも、それぞれの標準PCR条件で使用できます。 また、One Step PrimeScript III RT-qPCR Mixシリーズ(製品コード RR600A/B、RR601A/B)PrimeDirect Probe RT-qPCR Mixシリーズ(製品コード RR650A/B、RR651A/B)などの 1ステップリアルタイムRT-PCR試薬でもご使用いただけますが、プライマー・プローブによっては十分なパフォーマンスが得られない場合があります。 その場合は上記キットを用いた2ステップRT-PCRをお試しください。


※納品物添付のデータシートのTm値は一般的な計算方法で算出されたTm値です。
Perfect Real Timeサポートシステムのご注文履歴から確認できるPrimer詳細情報のTm値は、以下試薬の反応条件に沿った計算方法で算出しています。
これらの試薬でプライマーをご使用いただく際には、ご注文履歴Primer詳細情報に記載のTm値を参照ください。

■弊社リアルタイムPCR装置で良好なパフォーマンスを確認

Thermal Cycler Dice Real Time Systemシリーズ(製品コード TP1000ほか)で良好な結果が得られることを確認しています。

■プライマー・プローブ情報を開示

お買い上げいただいたプライマー・プローブの配列、位置、GC含量、Tm値、増幅産物の大きさ、ゲノム構造とプライマーの関係などの情報を自由に御利用いただけます。

■オンラインで検索・注文もらくらく

遺伝子名やシンボルなどのキーワード、GeneBank (RefSeq) アクセッション番号、GeneID (LocusID) などで簡単に検索ができます。
ご希望のプライマー・プローブセットは検索結果からシームレスにご注文することが可能です。すぐに使える形態でプライマー・プローブセットをお届けいたします。

価格、納期、製品形態などについては、こちらをご覧ください。

RefSeqとは、NCBIで行われているリファレンス配列データと関連情報を提供するプロジェクトで、RefSeqデータベースは、重複がなく正確性や完全性が評価された遺伝子リファレンス配列のデータベースです。(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/refseq/

■発注に際してのご注意

本サービスで設計されるリアルタイムPCR用プライマー・プローブは、非常に確度の高いアルゴリズムで設計されていますが、それぞれのプライマー・プローブ配列ごとに実験的に反応性が確認されているわけではありません。また、データベースに登録されていない配列あるいは極端に類似した配列などの影響により、非特異的な増幅が起こることがあります。
本サービスで設計されるリアルタイムPCR用プライマーは、すべての場合においてプライマーダイマーやその他の非特異的な産物を増幅しないことを保証するものではありません。
プライマー・プローブ使用時には、鋳型の代わりに滅菌水を添加したNo Template Controlを並行して反応し、非特異的増幅の有無をご確認ください。


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