検索条件の設定
「Takara Cut-Site Navigator」では制限酵素を選択する際に、いろいろな条件で絞り込むことが可能です。
絞り込み条件としては、以下の6種類があります。
a) Range
b) Enzyme
c) Cutting Type
d) Search Methylation-Sensitive Enzymes
e) Recognition Sequence Length
f) Frequency
c)~f)を設定するためにはSetting Detailes をクリックします。

各条件の詳細に関しては、以下を参照してください。
a) Range

入力した配列情報に対して、実際の制限酵素検索に使用する範囲を指定することができます。
指定する範囲を、配列Positionの数値で入力してください。
b) Enzyme
候補となる制限酵素が限定される場合、その特定の制限酵素で検索することが可能です。
検索したい制限酵素の左側のCheck欄にチェックを入れてください。

ちょっと便利な機能 !!
制限酵素名にカーソルを合わせると、制限酵素切断サイトの情報が表示されます。
制限酵素が認識する切断サイトを確認したい場合に便利な機能です。

制限酵素名をクリックすると、該当するTakara制限酵素製品のウェブカタログページを開くことができます。
注目している制限酵素の詳細情報を確認する際に便利です。
c) Cutting Type
制限酵素で切断した際の切断形状を検索条件として設定することが出来ます。
Blunt end : 平滑末端、Sticky end(5'-) : 5'突出末端、Sticky end(3'-) : 3'突出末端の3種類から複数選択が可能です。

なお、デフォルト設定は3種類すべてを選択した状態です。
d) Search Methylation-Sensitive Enzymes
制限酵素の中には、そのDNA認識配列中の塩基がメチル化を受けると、メチル化された塩基の種類および位置によってDNAを切断できなくなるものがあります。
この検索ツールでは、こういったメチル化感受性制限酵素であるかどうかを、検索条件として設定することができます。

検索条件として、設定できるメチル化酵素は以下の3種類です。
CpG methylase(5mCG) : CpG methylase(5mCG)によるメチル化の影響をうける制限酵素(哺乳類ゲノムのDNAメチル化解析)
dam methylase(G6mATC) : dam methylase (G6mATC) によるメチル化の影響を受ける制限酵素(大腸菌由来のmethylase)
dcm methylase(C5mCWGG) : dcm methylase (C5mCWGG) によるメチル化の影響を受ける制限酵素(大腸菌由来のmethylase)
各チェック欄にチェックを入れることにより、塩基配列切断活性に影響がある制限酵素情報が、解析結果に表示されます。
「Enzyme List」で結果を表示した場合、下記の赤囲みの部分にメチル化感受性制限酵素の情報が表示されます。

「Sequence」で結果を表示した場合、メチル化感受性制限酵素は*で表示されます。

「Methylation-Sensitive Enzymes List」で結果を表示した場合、メチル化感受性制限酵素のみを選択して表示されます。

e) Recognition Sequence Length
制限酵素が認識する配列の長さで、検索条件を設定することができます。
ドロップダウンメニューを開いて、「4」「5」「6」の3種類から選択します。
4 : 4 bp以上の配列を認識する制限酵素を選択
5 : 5 bp以上の配列を認識する制限酵素を選択
6 : 6 bp以上の配列を認識する制限酵素を選択

f) Frequency
制限酵素が該当配列を切断する際の切断頻度で、検索条件を設定することができます。
ドロップダウンメニューを開いて、「Not Zero」「0~5」の7種類から選択します。

Not Zero : 切断頻度を検索条件に設定しない場合に使用します。
0 : 対象配列中に切断箇所が存在しない制限酵素を検索します。
1 : 対象配列中に切断箇所が1箇所存在する制限酵素を検索します。
2 : 対象配列中に切断箇所が2箇所存在する制限酵素を検索します。
3 : 対象配列中に切断箇所が3箇所存在する制限酵素を検索します。
4 : 対象配列中に切断箇所が4箇所存在する制限酵素を検索します。
5 : 対象配列中に切断箇所が5箇所存在する制限酵素を検索します。