タカラ-TAKARAタカラバイオ株式会社

遺伝子医療事業

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がんなどの疾患を対象とし、腫瘍溶解性ウイルスCanerpaturev(C-REV)や、Engineered T Cell Therapy(遺伝子改変T細胞療法)などの遺伝子治療の臨床開発を進めています。

Oncolytic Virus(腫瘍溶解性ウイルス)
Canerpaturev(略称:C-REV)

 C-REVは、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)の弱毒化株で、がん局所に注入することによって腫瘍溶解による抗腫瘍作用を示します。さらにC-REVの投与により、がん細胞に対する免疫が増強することから、C-REVを投与していない腫瘍部位での抗腫瘍効果も期待されます。このようなウイルスはOncolytic Virus(腫瘍溶解性ウイルス)と呼ばれ、正常組織に過度の損傷を与えることなく、腫瘍組織内で選択的に増殖し、腫瘍組織を破壊するため、新しいがん治療薬として開発が進んでいます。
 当社では、メラノーマと膵臓がんを適応症として国内外でC-REVの臨床試験(治験)を進めています。このうち膵臓がんでは、C-REVの新規なメカニズムと、これまでに得られた臨床データから、膵臓がん領域におけるC-REVの医療ニーズが高いことを考慮し、膵臓がんを対象とした開発に注力しています。現在、治癒切除不能な膵臓がんを対象とした第T相臨床試験が進行中です。

Engineered T-Cell Therapy(遺伝子改変T細胞療法)

遺伝子導入細胞の製造

1. siTCR®遺伝子治療

 TCR(T細胞受容体)遺伝子治療は、がん患者から採取したT細胞と呼ばれる免疫細胞に、がん細胞を認識できるTCR遺伝子を導入し、細胞を増殖した後に患者に投与します。この遺伝子導入リンパ球は、がん細胞を特異的に認識して攻撃し、がん細胞を消滅させる性質があり、これを利用してがんの治療を行います。さらに当社では、独自技術であるsiTCR®ベクター技術を用いたsiTCR®遺伝子治療を開発しており、siTCR®ベクター技術が治療効果の向上につながると考えています。
 現在、滑膜肉腫を対象としたNY-ESO-1・siTCR®遺伝子治療の国内第T/U臨床試験を進めています。

遺伝子導入細胞の製造

2. CAR遺伝子治療

 CAR(キメラ抗原受容体)は、がん細胞を認識するT細胞表面の抗体部分と、T細胞受容体由来の細胞傷害性機能部分を人工的に結合して作製された受容体です。CAR遺伝子治療は、CAR遺伝子を導入したT細胞を患者に投与し、この遺伝子改変T細胞が、がん細胞を特異的に認識して攻撃する治療法です。
 国内で、成人急性リンパ芽球性白血病を対象としたCD19・CAR遺伝子治療の第T/U相臨床試験を進めています。

遺伝子医療を進める独自技術

 TCRやCARなどの遺伝子改変T細胞療法では、体外に患者のT細胞を取り出し、がんを攻撃する機能を高める治療用遺伝子を導入する工程があります。この工程では、遺伝子導入効率を高め、効率的に細胞を増殖する拡大培養が重要です。
 当社のレトロネクチン®技術は、この工程で広く利用されており、遺伝子治療薬を開発する多くの企業・研究機関にライセンスしています。




詳細は、遺伝子医療事業のページをご覧ください。

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