タカラバイオ株式会社は、エピストラ株式会社(以下「エピストラ社」)と、AIを活用したライフサイエンス研究開発の高度化、ならびに新たなサービスおよび事業機会の創出を目的として、協業推進に関する基本合意書を2026年10月1日付で締結しました。
1. 背景
近年、ライフサイエンス分野では、ゲノム解析やシングルセル解析をはじめとするオミクス技術の発展により、研究開発や製造工程で取り扱うデータが多様化・大規模化しています。こうしたデータを統合的に活用し、仮説構築、実験計画、プロセス最適化、品質評価などに反映する「データ駆動型」の研究開発・製造は実用化の段階へ進みつつあり、その実現を支えるAI技術の開発と実装も活発化しています。
当社は、遺伝子治療をはじめとする先端バイオ分野において、CDMO事業を通じ、ウイルスベクターなどのプロセス開発、製造、品質評価に関する技術・サービスを提供しています。また、高品質・高機能な酵素などの組換えタンパク質を含むAncillary Materials(AM、製造補助剤)製品群を生産するなど、当社が培ってきた基盤技術を活かした製品・サービスの強化にも取り組んでいます。これらの事業では、解析データ、生産工程データ、品質データなどを活用した技術・サービスの高度化が重要になっており、当社においても、AI活用の可能性を具体化するための取り組みに着手しています。
エピストラ社は、ライフサイエンス分野に特化したAIプラットフォームやデータ解析技術を有し、研究開発支援や業務効率化に関するソリューションを提供しています。AIとライフサイエンスの専門知識を組み合わせることで、複雑な実験・解析データの活用を支援し、研究者や技術者の意思決定および業務高度化を推進しています。
2. 協業の検討領域
本基本合意に基づき、当社とエピストラ社は、当社が有するライフサイエンス領域の技術・事業基盤と、エピストラ社が有するAI・データ解析技術を組み合わせ、下記を含む分野における協業を検討してまいります。
- AIを活用した研究開発およびデータ解析の高度化
- 遺伝子解析、バイオインフォマティクスおよびオミクス解析関連サービスの創出
- バイオプロセス開発、製造プロセス改善および品質管理へのデータ活用
- 再生医療・遺伝子治療関連分野における技術開発および事業機会の創出
- 両社顧客への共同提案および新規サービス開発
3. これまでの取り組みと今後の展開
本基本合意に先立ち、当社が保有するシングルセル解析データを対象に、エピストラ社のAI技術を用いた解析の高度化について、両社間で初期的な評価を進めてきました。その結果、従来の解析手法では捉えにくい知見の抽出や解析効率の向上につながる可能性が示されており、今後、当社の高付加価値受託解析サービスへの展開を視野に、さらなる検討を進める予定です。
<関連イベントについて>
2026年10月8日(木)、パシフィコ横浜で開催される「BioJapan 2026」において当社が主催するランチョンセミナーに、エピストラ社 代表取締役の小澤 陽介氏に登壇いただきます。同セミナーでは、バイオ×AIの最新動向ならびにエピストラ社の取り組みに加え、両社間で進めている上記検討についても紹介する予定です。
- 演題:「AIが変えるバイオ研究開発 ── 実験の最適化から、解析の自律化まで」
- 日時:2026年10月8日(木)11:30~12:30
- 会場:F202
- 演者:エピストラ株式会社 代表取締役 小澤 陽介氏
※本セミナーは事前予約により満席となりました
【エピストラ株式会社の概要】
|
名称 |
エピストラ株式会社 |
|
本社所在地 |
東京都品川区北品川5丁目5番15号 大崎ブライトコア4F SHIP 410 |
|
代表者 |
代表取締役 CEO 小澤 陽介 |
|
資本金 |
37,840千円 |
|
設立 |
2018年3月1日 |
|
URL |
|
|
事業内容 |
・ライフサイエンス実験の自動化のためのソフトウェア及びシステム開発・販売・保守並びにそれらの受託 ・ライフサイエンス実験に関するデータと知的財産の管理及び利活用 ・ライフサイエンス実験を行うロボット施設の運営 ・ソフトウェア及びシステムを利用した業務コンサルティング |
この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970
- ニュースリリースに記載された情報は発表日現在のものです。最新の情報と異なることがありますのでご了承ください。
- 製品の画像はイメージです。また、製品の仕様・価格、サービス内容、お問い合わせ先などの情報は、予告なしに変更することがありますので、あらかじめご了承ください。
- 資料中の当社による現在の計画、見通し、戦略、確信などのうち、歴史的事実でないものは、将来の業績に関する見通しであり、これらは現時点において入手可能な情報から得られた当社経営陣の判断に基づくものですが、重大なリスクや不確実性を含んでいる情報から得られた多くの仮定および考えに基づきなされたものです。実際の業績は、さまざまな要素によりこれら予測とは大きく異なる結果となり得ることをご承知おきください。実際の業績に影響を与える要素には、経済情勢、特に消費動向、為替レートの変動、法律・行政制度の変化、競合会社の価格・製品戦略による圧力、当社の既存製品および新製品の販売力の低下、生産中断、当社の知的所有権に対する侵害、急速な技術革新、重大な訴訟における不利な判決などがありますが、業績に影響を与える要素はこれらに限定されるものではありません。