タカラバイオ株式会社(以下、当社)は、ノイルイミューン・バイオテック株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:玉田耕治、以下、NIB社)と共同で日本国内において固形がんを対象に開発を進めているCAR-T細胞「NIB103」について、NIB社が実施する第I相臨床試験において、第1例目の患者への投与が行われたとの報告を受けましたので、お知らせします。

 

 NIB103は、NIB社独自のPRIME技術~{(※1)}を搭載し、各種固形がんに発現するMesothelin~{(※2)}を治療標的としたCAR-T 細胞製品です。当社とNIB社は、2024年9月25日にNIB103の開発における業務提携契約を締結し、日本国内において共同で開発を実施しています~{(※3)}。本提携の下で、当社はNIB103の治験用製品および上市後の商業用製品を独占的に製造し、製造工程の開発および製造を担います。

 

 今回の第1例目投与実施は、両社が進める次世代CAR-T療法の実用化に向けた重要なマイルストーンです。今後の安全性・有効性のデータ取得を通して、固形がんに有効ながん免疫療法薬を新たな治療選択肢として届けるべく、共同でNIB103の開発を推進します。

 

 当社は、今後も遺伝子医療に関連する技術開発を進め、CRDMO~{(※4)}を通じて、遺伝子治療の開発を積極的に支援します。

 

 

<語句説明>

(注1)PRIME技術(Proliferation-inducing and migration-enhancing技術)

CAR-T細胞を改良することで、サイトカイン、ケモカイン*等を産生させる技術であり、これにより、CAR-T細胞及びその他の免疫細胞をがん局所への送達性を向上させ、免疫システムを活性化させることで、がんに対する治療効果を向上させる可能性を有しています。

 *サイトカイン、ケモカイン

  サイトカインは、細胞間相互作用に関与する細胞分泌タンパク質です。

  ケモカインは、白血球が傷害箇所に集まるための走化性サイトカインです。

 

(注2)Mesothelin(メソテリン)

胸膜、腹膜および心膜腔の中皮内層の細胞膜表面に発現するタンパク質です。さらに、中皮腫、膵臓がんやその他悪性腫瘍に過剰発現することが報告されているため、近年、がん標的マーカーとして注目を集めています。   

 

(注3)2024年9月25日付 ニュースリリース 「ノイルイミューン・バイオテック株式会社と固形がんに対するCAR-T製品の共同開発に関する業務提携契約を締結」

https://www.takara-bio.co.jp/ja/news/newsr_24m0925myck.html

 

(注4)CRDMO(Contract Research, Development and Manufacturing Organization)

CDMO に”Research”の要素を取り入れることで、遺伝子・細胞治療の開発者のために、より強化された開発から製造までの一連を支援する事業を意味します。開発の初期段階(Research フェーズ)から、技術力を有する当社が伴走することによって開発者を支援し、遺伝子細胞治療や遺伝子検査等の開発を促進・加速し、未充足の治療領域へ貢献するビジネスモデルです。

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970

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