タカラバイオ株式会社は、ノロウイルス検便検査用のリアルタイムPCR試薬(以下、本試薬)を9月2日より発売開始します(注1)

 

 ノロウイルスは、主要な食中毒原因ウイルスとして知られています。厚生労働省「大量調理施設衛生管理マニュアル」(注2)では、毎年10月~3月の流行期間は、調理従事者等にノロウイルスの検便検査が推奨されており、食品製造や飲食業において広く実施されています。しかし、検体が正しく採取されなかった等の理由により偽陰性と判定される場合があり、その見極めが課題となっています。

 

 当社は、これまでPCR反応液調製済みの1液タイプのノロウイルス検便検査用PCRキットを販売しており、操作性の高さから検査センター等で広く使用されています。今回、新たに開発した本試薬は、高い操作性はそのままに、ノロウイルス遺伝子の検出に加えて、ヒト腸内で優勢な菌種の遺伝子を内在性コントロール(注3)として検出することができます。これにより、検体が適切に採取されなかった等の問題があった場合には、検体中の内在性コントロールは検出されないため、偽陰性による誤判定を防ぐことが可能になります。本試薬の使用により、検査センター等における検便検査の品質向上に貢献することが期待できます。

 

 当社は、細菌やウイルスのPCR検査キットを基礎研究、産業分野向けに販売しています。今後もPCR検査の迅速・効率化に役立つ技術、製品の開発を進め、食品衛生などの産業分野におけるPCR技術の利用を拡大し、人々の健康に貢献します。

 

(注1) 本試薬の出荷開始は9月12日を予定しています。

(注2) 厚生労働省「大量調理施設衛生管理マニュアル」(平成9年3月24日付 衛食第85号別添 最終改正:平成29年6月16日付 生食発0616第1号)

(注3) 偽陰性判定を避けるため、検体中に一定量存在している遺伝子を指標として利用したものです。PCR検査においては、PCR反応液への検体の入れ忘れなどを客観的に判別するために用いられます。

 

【製品概要】 ※ 本製品は研究用です

製品名

製品コード

容量

希望小売価格(税別)

TaKaRaノロウイルスGI/GII検出キット (4波長) 1液タイプ

RR208A

100回

135,000円

【製品画像】

TaKaRa ノロウイルス GI/GII 検出キット (4 波長) 1 液タイプ
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TaKaRa ノロウイルス GI/GII 検出キット (4 波長) 1 液タイプ

【製品に関するお問い合わせ先】 

テクニカルサポートライン

 オンライン:https://www.takara-bio.co.jp/research/support/tsl/index.php

 電話:077-565-6999(平日9時-17時)

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970

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