タカラバイオ株式会社は、フランスStilla Technologies SAS(以下Stilla社)と同社のデジタルPCR~{注1}システムの日本における独占的販売契約を締結しました。
デジタルPCRは、現在汎用されているリアルタイムPCRよりも感度、精度に優れ、微量サンプルからの遺伝子の測定に適しており、次世代の測定技術として注目されています。その中でもStilla社のデジタルPCR装置は、6色同時検出機能を搭載し、がん診断、感染症といった幅広い遺伝子検査や分子生物学的アッセイ法を開発するために、世界の多くの研究者に利用されています。
Stilla社の「naica~{®} system」~{注2}は、最先端のマイクロ流体技術により、デジタルPCRのワークフローを単一の消耗品チップに統合した装置です。最大6チャンネルのマルチプレックスに対応し、簡便な操作により、短時間で、貴重なサンプルを節約しながら、高感度なアッセイを実現します。直感的で分かりやすいソフトウェアで結果を可視化することができます。
naica~{®} system
当社はこのたびのStilla社との販売契約により、高感度、高精度の新しい遺伝子解析ソリューションを提供します。なお、Stilla社のデジタルPCRシステムと関連製品は、2024年1月から発売を開始する予定です。
【StillaTechnologies 社の概要】
会社名 |
Stilla Technologies SAS |
所在地 |
1 Mail du Professeur Georges Mathé, 94800 Villejuif, France |
事業概要 |
がんやリキッドバイオプシー研究、細胞・遺伝子治療、感染症の検出、食品・環境検査など、幅広い研究や応用開発で、複雑なゲノムデータを実用的な洞察に変えるデジタル PCR システムを開発・販売する専業企業。 同社のデジタル PCR システムは、機器、チップやキット試薬、解析ソフトウェアなどを統合したシステムとしてデジタル PCR を提案し、信頼性の高い分析を短時間で行うことを可能にしている。 |
ホームページ |
(注1)デジタルPCR
検体を数千以上の小さな反応槽に分割し、それぞれの反応槽中で遺伝子を増幅させ解析する技術です。デジタルPCRでは、各反応槽での増幅をデジタル化し集計することにより、より高感度・高精度な目的遺伝子の検出が可能になり、正確な定量を再現性よく行うことができます。
(注2)本システムは研究用です。医療用ではありません。
この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970
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