等温増幅法に最適化した酵素を発売

　タカラバイオ株式会社は、等温増幅酵素「BcaBEST™ DNA Polymerase ver.2.0」（以下、本試薬）を本日より発売します。

 

　新型コロナウイルスなどの検査として知られている遺伝子検査は、微量の遺伝子を酵素反応により選択的に増幅して検出する方法で、PCR法が最も一般的ですが、それ以外にも等温増幅法という方法があります。

　等温増幅法は、一定温度で遺伝子を増幅できる方法で、遺伝子検査試薬や体外診断用医薬品として実用化されています。等温増幅法の利点は、PCR法のような精緻な温度制御が不要のため、検査装置の小型・簡易化が容易な点です。このため、クリニック、食品検査、野外検査といった現場検査（オンサイト検査）における活用が期待されています。

 

　等温増幅法では、PCR法とは異なる性質の遺伝子増幅酵素（DNAポリメラーゼ）を必要としますが、本試薬は、等温増幅法向けに当社が従来販売している製品を改良し、遺伝子増幅性能をより強化した製品です。本試薬は研究用試薬ですが、今後、遺伝子検査薬の原料としても全世界の検査薬会社などに拡販する計画です。また、オンサイト検査市場をターゲットに、本試薬を使った等温増幅法による遺伝子検査システムの開発も進めていきます。

 

＜本試薬の特長＞

• BcaBEST™ DNA Polymerase（当社従来品）をベースに、遺伝子工学的な改良により等温増幅活性を増強しました。
• 酵素のほか、等温増幅専用の反応液が添付されているため、直ちに使用できます。

 

    当社は、遺伝子解析技術の検査や診断への取り組みを通じ、健康的な社会づくりに貢献していきます。

 

 

【製品概要】

 

【製品画像】

BcaBEST™ DNA Polymerase ver.2.0

※写真はイメージです。製品の仕様、外観は予告なしに変更する場合があります。

 

 

【製品情報サイト】

https://catalog.takara-bio.co.jp/product/basic_info.php?unitid=U100009548