タカラバイオ株式会社は、 米国臨床腫瘍学会 (本年6月3日~7日)において、カナダで実施したNY-ESO-1・siTCR~{®}遺伝子治療の医師主導臨床試験データを発表します。 

 

【発表概要】

学会名

ASCO(American Society of Clinical Oncology)Annual Meeting 2022

場所

McCormick Place (米国イリノイ州シカゴ市)

発表時間

2022年6月5日午前8時~11時(現地時間)

 

 

演題番号・演題名

要旨

(194)
The addition of fludarabine to cyclophosphamide for lymphodepleting chemotherapy enhances the persistence of infused NY-ESO-1 TCR anticancer therapy TBI-1301

 

リンパ球除去化学療法におけるシクロホスファミドへのフルダラビン追加によるNY-ESO-1 TCR抗腫瘍療法(TBI-1301)の体内持続性の亢進

【目的・試験法】
TBI-1301の反復投与及びリンパ球除去におけるシクロホスファミドへのフルダラビン追加を検討した。反復投与は2つのコホートで実施され(コホートB:過去に投与を受けた症例、コホートC:初めて投与を受ける症例)、計10例登録(コホートB、C:各5例)、計9例(コホートB:5例、コホートC:4例)が評価対象とされた。


【安全性】
・用量制限毒性は観察されなかった。
・グレード1~2のサイトカイン放出症候群が計8例(コホートB、C:各4例)で観察された。


【有効性】
・腫瘍縮小効果は、コホートB:安定3例、進行2例、コホートC:安定2例、進行2例であった。
・バイオマーカー解析において、フルダラビン投与を受けた症例では、TBI-1301のより長い体内持続性及び分化程度のより低い表現型が示された。


【まとめ】
TBI-1301の反復投与は安全であり抗腫瘍効果を有していると考えられた。リンパ球除去におけるフルダラビンの追加は遺伝子改変細胞のより長い体内持続性に貢献すると考えられる。

発表資料はこちら

 

 当社は、NY-ESO-1・siTCR~{®}遺伝子治療薬に関する早期の商業化を目指すとともに、新モダリティを継続的に創出し、革新的なバイオ技術の開発を通じて人々の健康に貢献します。

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970