タカラバイオ株式会社は、VLP Therapeutics Japan合同会社(以下、VLPセラピューティクス・ジャパン)が国内6機関※と共同研究開発中の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するレプリコン(次世代mRNA)ワクチン~{(1)}原薬の製造委受託に関する基本契約を、同社と締結しました。

 

 本契約に基づき、当社は同ワクチンのGMP~{(2)}準拠mRNA原薬製造のプロセス全般を担う予定です。また、VLPセラピューティクス・ジャパンは、本原薬を、新型コロナウイルス変異株に対応する同ワクチンの開発・製造に使用する予定です。

 当社は、長年の研究用試薬製造で培った酵素開発・製造の技術と、CDMO事業におけるGMP製造技術を組み合わせ、本件を着実に実施していきます。

 

 当社は、遺伝子治療薬などの再生医療等製品のCDMO事業に注力しており、事業拠点となる遺伝子・細胞プロセッシングセンター(滋賀県草津市)では、多様なモダリティに対応した製造や品質試験などを行っています。

 レプリコン(次世代mRNA)ワクチンなどの先端モダリティの社会実装化支援を通じ、新型コロナウイルス感染症対策や健康な社会の実現に貢献してまいります。

 

 

 ※医薬基盤・健康・栄養研究所、大分大学、大阪市立大学、国立国際医療研究センター、国立病院機構名古屋医療センター、北海道大学

 

 

【VLPセラピューティクス・ジャパン(VLPTジャパン)について】

VLP Therapeutics Japan合同会社(本社:東京都千代田区、代表職務執行者:赤畑渉)は2020年、米国 VLP Therapeutics, Inc. の100%子会社として設立されました。

2021年現在、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)及び厚生労働省の支援により、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチンを国内6機関と共同研究開発中です。

ホームページ:https://vlptherapeutics.co.jp/

 

 

 

【VLPセラピューティクス(VLPT)について】                                                               

VLP Therapeutics, Inc.(本社:米国メリーランド州ゲイサーズバーグ、CEO:赤畑渉)は2013年、世界の「満たされていないメディカル・ニーズ」に応え、従来のワクチン療法を一変する革新的な治療法を開発するため、赤畑渉CEOが上野隆司博士、久能祐子博士らと設立しました。

2021年現在、がんに対する治療ワクチンと、マラリア、デング、新型コロナウイルス感染症に対する予防ワクチンの研究開発を進めています。

ホームページ:https://vlptherapeutics.com/

 

 

【語句説明】

 

(注1)レプリコン(次世代mRNA)ワクチン

少量の接種で十分な抗体が作られる、自己増殖型のmRNAワクチン。

現行のmRNAワクチンと比べて10~100分の1程度の接種量となることから、

短期間で日本全人口分の製造が可能となることと、副反応が低減されることが期待される。

 

(注2)GMP

医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準。

 

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970