タカラバイオ株式会社は、新型コロナウイルス変異株の変異検出用リアルタイムPCR試薬シリーズに、デルタ株に特徴的なT478K変異に対応した試薬「Primer/Probe T478K (SARS-CoV-2)」(以下、本試薬)を追加し、本日8月6日より受注を開始しました~{(注1)(注2)}。

 

 本試薬シリーズは、RNAを精製することなくダイレクトPCRが可能で、コアキット(PCR酵素ミックスと前処理試薬のセット)と組み合わせて使用します。また、反応確認のための陽性コントロールもあわせて発売します。

 

【新型コロナウイルス変異型検出用試薬(ダイレクト)ラインナップ】

製品名

製品コード

備考~{(注3)}

ダイレクト検出

コアキット

SARS-CoV-2 Direct Detection RT-qPCR Core Kit

RC330A

変異検出用プライマー・プローブ試薬

Primer/Probe N501Y (SARS-CoV-2)

RC344A

N501Y:アルファ株、ベータ株、ガンマ株など

同上

Primer/Probe E484K (SARS-CoV-2)

RC345A

E484K:ベータ株、ガンマ株、シータ株など

同上

Primer/Probe L452R (SARS-CoV-2) 

RC346A

L452R:デルタ株、カッパ株、イプシロン株など

同上

Primer/Probe  E484K/E484Q  (SARS-CoV-2) 

RC349A

E484K:ベータ株、ガンマ株、シータ株など
E484Q:カッパ株など

同上

Primer/Probe T478K (SARS-CoV-2) ※新発売

RC347A

T478K:デルタ株など

 

 当社は、変異検出用試薬の販売に加え、次世代シーケンサーによる新型コロナウイルスゲノム配列解析サービスを行っており、今後も当社が保有するPCR技術、遺伝子工学技術を通して、新型コロナウイルス感染症対策に貢献してまいります。

 

 

(注1)新型コロナウイルスのスパイクタンパク質の478番目のアミノ酸が、野生型ではスレオニン(トレオニン)(T)であるところ、リジン(K)に変異したもの(T478K変異)が報告されています。

 

(注2)本試薬は研究用試薬です。体外診断用医薬品ではなく、保険適用されるものではありません。詳細は製品情報サイトをご参照ください。出荷開始日は8月23日を予定しています。

なお、本試薬は、群馬パース大学大学院 木村博一教授との共同研究を通じて製品化しました。

 

(注3)7月29日時点で報告されている変異および主な変異株を記載しています。なお、変異および変異株についての情報は新しい知見が示されるごとに更新されていますので、最新の情報は厚生労働省、国立感染症研究所、WHOなどのウェブサイトでご確認ください(変異株の確定には、ゲノム配列解析が必要とされています)。

 

 

【製品概要】

製品名

製品コード

容量

希望小売価格

(税別)

Primer/Probe T478K (SARS-CoV-2)

RC347A

100回

10,000円

SARS-CoV-2 Direct Detection RT-qPCR Core Kit 

RC330A

100回

100,000円

 

【製品画像】

 Primer/Probe T478K (SARS-CoV-2)        SARS-CoV-2 Direct Detection RT-qPCR Core Kit

【製品のお問い合せ先】 

テクニカルサポートラインまでお問い合わせください。

オンライン: https://www.takara-bio.co.jp/research/support/tsl/index.php

電話: 077-565-6999(平日9時-17時)

 

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970