タカラバイオ株式会社の子会社であるTakara Bio Europe AB(スウェーデン・ヨーテボリ市、以下TBEAB)は、2021年5月6日にデンマークのPanCryos ApsとTBEABが保有する医療グレードのヒトES細胞利用に関するライセンス契約に合意した旨、プレスリリースを行いました。

 

【プレスリリースURL】

Takara Bio and PanCryos announce licensing agreement to enable development of cell-based therapy for diabetes

 

 

 

 

(要旨)Takara Bio Europe ABが医療グレードのヒトES細胞を

デンマークPanCryos社にライセンス※

 

スウェーデン、ヨーテボリ発、2021年5月6日

 Takara Bio Europe AB(以下、TBEAB)とデンマークPanCryos社は、TBEABが保有する医療グレードのヒトES細胞の利用に関するライセンス契約に合意しました。PanCryos社は幹細胞由来のグルコース感受性β細胞を簡便かつ効率的に作製する技術を持ち、TBEABが提供する医療グレードのヒトES細胞を用いて画期的な細胞治療薬の開発を進めています。PanCryos社のAmeri CEOは、「当社の技術とTBEABの持つ医療グレードのヒトES細胞により、当社のⅠ型糖尿病細胞治療薬『PanINSULA™』の開発が次の段階に進みうれしく思う」とコメントしています。

 

 また、TBEABのRuneberg事業開発部長は、「私たちが知る限り、このES細胞は、プリオン清浄国のドナー細胞を原料とし、GMP管理下で製造された最初のものです。原料となった細胞の採取は、米国FDAのルールに基づき行われ、厳格な品質及び安全性基準により製造されました。」とコメントしています。

 

 TBEABでは、医療グレードのヒトES細胞のライセンスプログラムの他に、欧州の細胞医薬品製造機関向けに細胞製造受託サービス、GMPグレートの細胞培養用培地などを提供しています。これらの製品やサービスは北米においては、Takara Bio USA, Inc. からも提供されています。

 

 

 

タカラバイオグループについて

 

Takara Bio Europe AB

Takara Bio Europe ABの前身はCellartis ABです。細胞医薬品/再生医療製品、創薬探索、病態モデル研究用の幹細胞由来製品や関連サービスを提供しています。ヒトiPS細胞やヒトES細胞などの幹細胞や培養技術に強みがあり、スウェーデン・ヨーテボリのGMP施設では、医療グレードのヒトES細胞株の樹立、細胞バンキングのライセンス事業やGMPグレード細胞培養用培地の製造を行っています。

 

Takara Bio USA, Inc.

Takara Bio USA, Inc.は日本のタカラバイオの完全子会社です。ライフサイエンス分野の研究用試薬・キット、理化学機器の製造販売を行っています。特に、NGS、PCR、遺伝子送達、ゲノム編集、幹細胞研究、核酸・タンパク質の精製・自動調製装置などの製品に強みがあります。

 

タカラバイオ株式会社

タカラバイオ株式会社は、バイオテクノロジー研究開発の世界レベルのリーダーです。多くの研究用試薬、再生医療等製品の受託製造を行っています。また、遺伝子治療薬製造のスタンダードとなっているレトロネクチンの開発でも有名です。タカラバイオはバイオテクノロジーを用いて世界の人々の健康やQOL向上に貢献しています。

 

PanCryos ApS

PanCryos ApSはデンマークの前臨床ステージのバイオベンチャーです。Ⅰ型糖尿病の細胞治療薬PanINSULA™を開発中で商業化に向け製造のスケールアップを実施しています。PanINSULA™は、損傷した細胞を置換し、膵島細胞と同じように血糖を調節し、独自の膵島細胞精製技術により安全性と治療効果を改善すると期待されています。

 

本資料はTakara Bio Europe ABのニュースリリースを便宜的に要約したものです。詳細は同社のニュースリリースをご覧ください。

 

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970