タカラバイオ株式会社は、富山大学との共同研究で行ったヤムスゲニン®に関する研究成果を、第15回日本抗加齢医学会総会で発表します。
 

学会名 第15回日本抗加齢医学会総会
発表日 平成27年5月29日~31日
会 場 福岡国際会議場(福岡市)
演 題 アルツハイマー型認知症モデルマウスの認知機能に対するヤムスゲニン®含有トゲドコロ末の効果
内 容 アルツハイマー型認知症モデルマウスにヤムスゲニン®含有トゲドコロ末を経口投与した。一定期間飼育後の認知機能を評価した結果、記憶障害の発症前および発症後において、ヤムスゲニン®含有トゲドコロ末に認知機能低下を予防・改善する作用があることを確認した。

 

当社は、ガゴメ昆布「フコイダン」やボタンボウフウ「イソサミジン」など、日本古来の食品素材にこだわって、その機能性を明らかにしてまいりました。今後もトゲドコロ「ヤムスゲニン®」など機能性食品素材について、さらに研究開発を進めてまいります。

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970

<参考資料>

 

【語句説明】

 

ヤムスゲニン®

ヤムイモの一種であるトゲドコロに含まれるジオスゲニン配糖体です。当社のこれまでの研究において、筋肉減少改善作用、抗疲労作用などの機能性が明らかになっています。

 

ジオスゲニン配糖体

ジオスゲニンは、性ホルモンの中間体、DHEA(Dehydroepiandrosterone)と類似した化学構造をもち、通常は糖が結合した配糖体として天然界に存在しています。近年、ジオスゲニンと滋養強壮作用との関連が研究されています。

 

トゲドコロ

沖縄県や鹿児島県で栽培されるヤムイモの一種です。別名クーガイモと呼ばれています。他のヤムイモと比べて、ジオスゲニン配糖体を多く含むことが分かっています。

 

アルツハイマー型認知症

脳の神経細胞が徐々に減少し脳が萎縮する疾患で、認知症の半数以上を占める疾患です。