タカラバイオ株式会社は、京都府立医科大学との共同研究で行ったアガフィトースsub{TM}(アガロオリゴ糖)に関する研究成果を、第12 回日本機能性食品医用学会総会で発表します。

 

学会名 第12 回日本機能性食品医用学会総会
発表日 平成26 年12 月13 日~14 日
会場 国立京都国際会館(京都市)
演題 アガロオリゴ糖は腸管バリア機能の調節を介して腸管炎症を抑制する
内容 ①デキストラン硫酸誘発性潰瘍性大腸炎モデルマウスにアガフィトースsub{TM}を投与し、炎症マーカー類の測定及び組織観察を行った結果、アガフィトースsub{TM}の抗炎症作用を確認した。
②酸化ストレス環境下において、ヒト由来腸管上皮細胞株の腸管バリア機能タンパク質(タイトジャンクション構成タンパク質)の遺伝子発現を測定した結果、アガフィトースsub{TM}の腸管バリア機能の保護作用を確認した。

 

当社は、ガゴメ昆布「フコイダン」やボタンボウフウ「イソサミジン」など、日本古来の食品素材にこだわって、その機能性を明らかにしてまいりました。今後もバイオテクノロジーの力を利用して、寒天「アガフィトースsub{TM}」を含む機能性食品素材について、さらに研究開発を進めてまいります。

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970

<参考資料>

 

【語句説明】

 

アガフィトースsub{TM}(アガロオリゴ糖)

寒天の主成分であるアガロースの酸加水分解によって生成する2~8 糖のオリゴ糖です。当社のこれまでの研究において、抗関節炎作用、大腸炎予防作用、小腸潰瘍予防作用、皮膚炎抑制作用、シワ改善作用、解毒作用、発がん予防作用などの機能性が明らかになっています。

 

腸管バリア機能

腸管には、必要な栄養素などを体内に吸収し、毒性物質や病原体を体内に取り込まない、というバリア機能が存在しています。加齢やストレス、食習慣の乱れなどにより腸管のバリア機能が不調になると、腸管炎症だけではなく生活習慣病などの全身の疾患につながることが知られています。

 

タイトジャンクション

腸管の上皮細胞などでは細胞間を強固につなげるためにタイトジャンクション(密着結合)と呼ばれるタンパク分子が存在し腸管のバリア機能に関与しています。