タカラバイオ株式会社は、名古屋大学・粕谷准教授らのグループと共同でおこなっていた腫瘍溶解性ウイルスHF10の膵臓癌を対象とした臨床研究の結果を、第2回癌ウイルス療法サミット(2016年12月7日~9日、米国・サンディエゴ)において発表します。
 

【概要】

 

学 会 第2回癌ウイルス療法サミット(The 2nd Annual Oncolytic Virotherapy Summit 2016)
日 時 2016年12月7日(現地時間)
演 題 Effectiveness Comparison of Different Routes of Administration of Oncolytic Virus in Abdominal Tumors
演 者 名古屋大学医学系研究科癌免疫治療研究室 室長 粕谷 英樹(准教授)
要 旨 ・開腹手術による膵臓癌への局所投与とEUS(超音波内視鏡)による局所投与により、膵臓癌患者を対象とした臨床研究を実施した。
・腫瘍溶解性ウイルスHF10は内臓癌に対しても有力な効果を示した。
・HF10単剤での臨床研究及び既存治療法との併用による臨床研究の事例を紹介する。

 

 現在、当社は、腫瘍溶解性ウイルスHF10のメラノーマを対象とした米国第Ⅱ相試験を実施しており、日本でも間もなく第Ⅱ相試験を開始します。また、膵臓癌を対象とした第Ⅰ相臨床試験を来年度から開始する予定としています。当社は、平成30年度の商業化を目標に、引き続き臨床開発を推進していきます。

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970