タカラバイオ株式会社は、経済産業省の平成26年度「再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業(再生医療等の産業化に向けた評価手法等の開発)」に採択され、この度、同省と本事業に関して委託契約を締結しましたのでお知らせします。

 

本事業は、再生医療等製品等の優れた技術シーズの製品化を促進するべく、承認審査や適合性評価等において必要な評価手法の開発を行うことを目的としています。当社は、本事業において、TCR遺伝子治療をモデルとして、遺伝子改変したT細胞およびその原材料の製造所や製造方法を変更する際の同等性を評価するための手法や細胞の輸送条件が品質に与える影響を評価するための手法を開発いたします。

 

【委託概要】

 

事業名 平成26年度「再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業
(再生医療等の産業化に向けた評価手法等の開発)」
期間 平成26年7月1日~平成27年3月31日
当社への委託金額 上限 49,945,248円(税込)

 

当社は、本事業を通じて、TCR遺伝子治療などの臨床開発プロジェクトの推進につなげてまいります。

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970

<参考資料>

 

【語句説明】

 

再生医療等製品

再生医療は、ヒトの細胞・組織を取得・加工し移植することで、損傷を受けた生体機能を回復させる医療です。ここで移植される、疾患の治療を目的とした細胞を再生医療等製品といいます。

 

TCR遺伝子治療

TCR遺伝子治療は、がん細胞から採取したリンパ球に、がん細胞を特異的に認識するTCR遺伝子を体外で導入し、培養によって増殖させた後に輸注により患者に戻す治療です。TCR遺伝子が導入されたリンパ球が、患者の体内において、がん細胞を特異的に認識して攻撃し、消滅させることによりがんを治療します。