タカラバイオ株式会社は、神奈川県川崎市殿町地区で再生・細胞医療の産業化拠点として整備が進む、「ライフイノベーションセンター」(LIC)内に細胞加工施設を設置することを発表しておりましたが(注1)、この度、本施設(名称:遺伝子・細胞プロセッシングセンター LIC分室)が完成し、稼働を開始しましたのでお知らせします。
 
 近年、再生医療関連の法整備等が進み、国内の再生医療市場が活性化し、細胞・再生医療分野での細胞加工サービスの需要が拡大しております。
当社は、平成26年10月にGMP/GCTP基準に準拠した遺伝子・細胞プロセッシングセンター(滋賀県草津市)を稼働させ、細胞加工受託サービスや再生医療等製品の開発・製造受託支援事業(CDMO事業)を展開しておりますが、拡大する需要に応えるため、LIC内に新たに細胞加工施設を設置・稼働させ、製造能力を約5割増強させました。
本施設は、遺伝子・細胞プロセッシングセンターと同様にGMP/GCTP基準に準拠しており、臨床で使用される幹細胞や遺伝子導入細胞などの細胞加工受託サービスを行います。また、自社で実施する遺伝子治療プロジェクトの治験薬を首都圏の治験施設に提供する細胞加工拠点としての活用を計画しています。さらに、本施設には、当社の製品のデモンストレーションルームを併設しており、お客様向け各種技術セミナーやワークショップ等を開催してまいります。
 
 当社は、本施設を活用し、再生医療等製品の開発・製造受託支援事業であるCDMO事業をさらに拡大させてまいります。
 
(注1)平成28年1月27日付ニュースリリース
「川崎市殿町地区の再生・細胞医療の実用化・産業化拠点「ライフイノベーションセンター(仮称)」に細胞加工施設を設置」
https://www.takara-bio.co.jp/ja/news/news_Release-7106857096601956533.html

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970

<参考資料>

【語句説明】

ライフイノベーションセンター
神奈川県らが主導し、神奈川県川崎市殿町地区に整備された再生・細胞医療の産業化拠点です。当社を含む複数の企業・団体がライフイノベーションセンター内に入居し、再生・細胞医療に関する事業を展開しています。

GMP
Good Manufacturing Practiceの略で、医薬品を製造する際に遵守すべき「医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準」を指します。GMPは、安全で品質が担保された医薬品を供給するため、医薬品の製造時の管理、遵守事項を各国の規制当局が定めたものです。

GCTP
Good Gene, Cellular, and Tissue-based Products Manufacturing Practiceの略で、「再生医療等製品の製造所における製造管理及び品質管理の基準」を指します。