タカラバイオ株式会社、京都府京丹波町および京丹波森林組合の共同出資会社(第三セクター)である瑞穂農林株式会社(京都府京船井郡、以下;瑞穂農林)は、農産品の生産工程管理の認証基準である、ASIAGAP認証を2017年12月29日付で取得しましたので、お知らせいたします。
 
 GAP(Good Agricultural Practice)とは、農業生産工程管理のことで、農業生産活動を行う上で必要な関係法令等に則り、定められた点検項目に沿って、農業生産活動の各工程の正確な実施、記録、点検及び評価を行うことによる“持続的な改善活動”を行います。GAPを導入することにより、食品の安全性向上、環境の保全、労働安全の確保、競争力の強化、品質の向上、農業経営の改善や効率化を図るとともに、消費者やマーケットからの信頼性確保が期待されます。ASIAGAP認証はGAPのカテゴリーの一つで、その審査認証制度を統括する日本GAP協会が国際水準への承認を目指すなど、GAPの中でもより高度な生産管理を行うものです。また、2020年東京五輪・パラリンピックにおける提供食材においては、大会組織委員会によってASIAGAP、グローバルGAPまたは準ずるレベルのGAPが農産物の調達基準の要件とされるなど、活用の機運が高まっています。
 
 瑞穂農林は、2001年に日本初のハタケシメジ(商品名;大粒丹波しめじ)大規模生産会社として設立され、その後、2013年にはホンシメジ(商品名;大黒本しめじ)の大規模生産も開始、現在ではホンシメジ、ハタケシメジで日本一の生産量を誇っています。なかでも「大黒本しめじ」は、2015年に公益社団法人京のふるさと産品協会により「京のブランド産品」の認証を受け、高付加価値キノコとして高い評価を受けています。
 
 当社グループは、ASIAGAPの取得により、「大黒本しめじ」、「大粒丹波しめじ」の東京五輪・パラリンピックでの食材採用を目指すとともに、キノコ事業において、今後とも品質の向上に努め、安心・安全なキノコを提供してまいります。

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970

<参考資料>

【瑞穂農林株式会社の概要】

会社名

瑞穂農林株式会社

設立

2001年7月26日

株主

タカラバイオ株式会社、京丹波町、京丹波森林組合(第三セクター)

代表者

代表取締役 日下部 克彦

所在地

京都府船井郡京丹波町保井谷三ツ枝38番地

事業概要

ホンシメジやハタケシメジの生産・販売

【語句説明】

ASIAGAP

日本GAP協会が審査認証制度を統括する農業生産工程管理(GAP)の一つ。旧名JGAPアドバンス。
日本GAP協会はASIAGAPについて、2017年中にGFSI(世界食品安全イニシアチブ)へ国際基準の承認申請し、2018年末から19年初めに取得予定としています。日本GAP協会が統括するGAPには、他にJGAP(旧名JGAPベーシック)があります。
 
京のブランド産品

京のふるさと産品協会が認証した京都府の農林水産物で、安心・安全と環境に配慮した生産方法に取組み、品質が特に優れたものについて認証が与えられます。
認証された商品には、「京のブランド産品」マーク(京マーク)の使用が認められています。
 

ホンシメジ(「大黒本しめじ」)

ホンシメジはキシメジ科シメジ属のきのこで、「香り松茸、味しめじ」と言われる「しめじ」とは、このホンシメジのことを指し、松茸を圧倒する程の強い旨み成分(5‘-グアニル酸)を含むとともに、プリプリとした食感と相まって、その味わいは料理に奥行きを与えます。

「大黒本しめじ」

ハタケシメジ((「大粒丹波しめじ」)

ハタケシメジもホンシメジと同じキシメジ科シメジ属のきのこで、ホンシメジと同様の旨み成分を含む一方苦味がなく、シャキシャキとした食感が楽しめるきのこで、ブナシメジより1本1本が大きく、長時間火を通すメニュー(鍋物、シチュー等)でも煮崩れせず、見栄えのよい料理が作れます。

「大粒丹波しめじ」