2010
2010.4.30
キアゲン社にLA-PCR法のライセンスを供与
タカラバイオ株式会社(社長:仲尾功一)と、独国キアゲン社(QIAGEN GmbH、ヒルデン市)は、当社が保有するLA-PCR技術に関する特許の全世界における非独占的実施権をキアゲン社に供与するライセンス契約を、2010年4月28日付で締結しました。キアゲン社は、当社がLA-PCRの実施権を供与した世界で第24番目の企業です。
本契約の締結によりキアゲン社は全世界においてLA-PCR法を利用する製品を製造・販売することができます。また、本契約に伴い、当社はキアゲン社より契約一時金及びライセンス対象製品の売上に応じたランニングロイヤリティーを受け取ります。
LA-PCR法は、遺伝子工学の基幹技術であるPCR法の能力を飛躍的に向上させた画期的な技術で、「長く正確なポリメラーゼ連鎖反応(Long and Accurate Polymerase Chain Reaction)」を意味します。従来のPCR法では1万塩基をこえるDNAの増幅は困難でしたが、LA-PCR法により数万塩基の長鎖DNAを安定して正確に増幅することができるようになりました。LA-PCR技術がPCR法の欠点を補完し、ゲノム解析や長鎖フラグメントのクローニングおよび変異導入等のPCR法の応用分野をさらに拡大しました。
LA-PCR法は遺伝子工学分野の基盤技術の一つとして世界中に広く認知されており、さらに需要は高まっていくものと期待しています。本契約締結が当期の当社連結及び単体の業績に与える影響は軽微ですが、当社は、今後もLA-PCR法のライセンス活動を積極的に行っていく予定です。
この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 バイオインダストリー部
Tel 077-543-7212
当資料取り扱い上の注意点
資料中の当社の現在の計画、見通し、戦略、確信などのうち、歴史的事実でないものは、将来の業績に関する見通しであり、これらは現時点において入手可能な情報から得られた当社経営陣の判断に基づくものですが、重大なリスクや不確実性を含んでいる情報から得られた多くの仮定および考えに基づきなされたものであります。実際の業績は、さまざまな要素によりこれら予測とは大きく異なる結果となり得ることをご承知おきください。実際の業績に影響を与える要素には、経済情勢、特に消費動向、為替レートの変動、法律・行政制度の変化、競合会社の価格・製品戦略による圧力、当社の既存製品および新製品の販売力の低下、生産中断、当社の知的所有権に対する侵害、急速な技術革新、重大な訴訟における不利な判決等がありますが、業績に影響を与える要素はこれらに限定されるものではありません。
<参考資料>
【キアゲン社の概要】
| 会社名 | : | QIAGEN GmbH(ホールディング企業であるQIAGEN N.V.の100%子会社) |
| 設立 | : | 1984年 |
| 代表者 | : | Peer M. Schatz, CEO |
| 売上高 | : | 1,009百万米ドル(QIAGEN N.V.の2009年連結売上高) |
| 従業員数 | : | キアゲングループ全体で3500人以上 |
| 住所 | : | QIAGEN Str. 1, 40724 Hilden, Germany |
| 事業概要 | : | ライフサイエンス研究用試薬・機器、および分子診断用試薬の製造販売 |
| ホームページ | : | http://www.qiagen.com |
【語句説明】
PCRPolymerase Chain Reaction(ポリメラーゼ連鎖反応)の略称です。温度サイクル装置(サーマルサイクラー)を使用し、微量のDNAを数時間のうちに数百万倍にまで増幅する技術です。
LA-PCR
LA-PCRとは、遺伝子工学の基幹技術であるPCR法の能力を飛躍的に向上させた画期的な新技術で、「長く正確なポリメラーゼ連鎖反応(Long and Accurate Polymerase Chain Reaction)」の意味です。
PCR法は、遺伝子工学分野だけでなく、生化学、生物学、医学など、生物を対象とした研究、検査の基幹技術となっていますが、長いDNAフラグメントの増幅が困難であったため、ゲノム解析等にPCRを応用する際の障害となっていました。
LA-PCR法の発明者であるバーンズ博士は、その主な原因を、DNAを合成する際に間違った塩基を取り込んでしまうと伸長反応はそこで停止してしまい増幅の効率が下がると捉え、これらの欠点を克服した、より長いDNAをより正確に増幅させるLA-PCR法を構築しました。LA-PCRにおいては、間違って取り込まれた塩基が取り除かれ、引き続き反応がスムーズに進みます。これによって、特に染色体DNAのような複雑で大きなDNAをターゲットにしたPCRにおいて、従来のPCR法では不可能であった長鎖DNAフラグメントの増幅が可能となりました。










