ニュースリリース

2009

2009.4.8

iPS細胞作製に関する特許の、全世界での研究用途向けのライセンスをiPSアカデミアジャパン社より取得

タカラバイオ株式会社(社長:加藤 郁之進)とiPSアカデミアジャパン株式会社(社長:吉田修)とは、4月7日付でiPS細胞作製に関する特許の、全世界での研究用途向けの特許実施許諾契約を締結しました。


iPSアカデミアジャパン社は、国立大学法人京都大学より、山中伸弥教授が発明したiPS細胞作製に関する特許の実施権を許諾されています。今般、当社は、iPSアカデミアジャパン社より、全世界での研究用途向けのiPS細胞作製に関する特許の実施権の許諾を受け、iPS細胞作製用の研究用試薬の製造販売及び研究受託サービスを実施します。


当社は、本年3月3日に発表しましたとおり、既にヒトiPS細胞の効率的な作製に有用な研究用試薬「Human iPS Cell Generation™ Vector Set」を発売し、この試薬等を使ったレトロウイルスベクター作製の受託サービスも開始しております。さらに、当社は、当社が開発した組換えタンパク質であるレトロネクチン®を用いることにより、非常に高効率にヒトiPS細胞を作製できることを見出しており、レトロネクチン®等のiPS細胞作製に有用な関連製品・技術により、iPS細胞関連研究をサポートして参ります。




この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 バイオインダストリー部
       Tel 077-543-7212

当資料取り扱い上の注意点

資料中の当社の現在の計画、見通し、戦略、確信などのうち、歴史的事実でないものは、将来の業績に関する見通しであり、これらは現時点において入手可能な情報から得られた当社経営陣の判断に基づくものですが、重大なリスクや不確実性を含んでいる情報から得られた多くの仮定および考えに基づきなされたものであります。実際の業績は、さまざまな要素によりこれら予測とは大きく異なる結果となり得ることをご承知おきください。実際の業績に影響を与える要素には、経済情勢、特に消費動向、為替レートの変動、法律・行政制度の変化、競合会社の価格・製品戦略による圧力、当社の既存製品および新製品の販売力の低下、生産中断、当社の知的所有権に対する侵害、急速な技術革新、重大な訴訟における不利な判決等がありますが、業績に影響を与える要素はこれらに限定されるものではありません。



<参考資料>


【iPSアカデミアジャパン株式会社の概要】

所在地京都市上京区荒神通り河原町東入る亀屋町123番地
代表者吉田 修(社長)
資本金1億5千万円
事業概要iPS細胞の研究成果を社会に還元するために、京都大学が保有するiPS細胞技術に関する知的財産を管理活用することを主たる目的として2008年6月25日に設立された企業

【製品概要】

製品名Human iPS Cell Generation™ Vector Set
内容(1) OCT3/4及びSOX2、(2) KLF4、(3) LIN28及びNANOGのそれぞれの遺伝子を含むレトロウイルスベクタープラスミド
製品コード3670
容量各プラスミド 5μg(全3種類)
価格157,500円(税込)

【語句説明】

iPS細胞
体細胞に、再プログラム化に必要な数種類の遺伝子を導入し誘導される分化多能性を獲得した細胞のことです。2006年に京都大学山中伸弥教授らのグループにより、この現象が発見され人工多能性幹細胞(induced Pluripotent Stem Cells:iPS細胞)と名付けられました。iPS細胞は、ES(Embryonic Stem)細胞とほぼ同等の分化多能性を示すことから、薬剤開発、種々の疾患の病態解明や再生医療への応用が期待されています。

レトロネクチン®
レトロネクチン®は、ヒトフィブロネクチンと呼ばれる分子を改良した組換えタンパク質です。当社はレトロネクチン®に関する日本を含む世界各国における物質特許を保有しています。レトロネクチン®を用いたレトロウイルスベクターによる遺伝子導入法は、レトロネクチン法として知られており、いまやレトロウイルスベクターによる遺伝子治療の臨床研究のスタンダードとなっています。そして、当社はレトロネクチン®の新たな機能として、リンパ球の培養を増強する効果を発見しています。

レトロウイルスベクター
レトロウイルスとは、一本鎖RNAをゲノムとするウイルスの一種で、このウイルスが感染した細胞では、RNAゲノムから合成されたDNAが染色体に組み込まれます。遺伝子治療用ベクターとして、レトロウイルスの一種であるマウス白血病ウイルス(MoMLV: Moloney murine leukemia virus)を特別な細胞の中でのみ増殖できるように改変し、自己増殖能を奪ったものが広く用いられています。このベクターを使用すれば種々の細胞に遺伝子導入を行うことができ、安定した形質発現が期待できます。

このページのトップへ