2007
2007.11.28
リアルタイムPCR装置の新機種を発売
タカラバイオ株式会社(社長:加藤郁之進)は、リアルタイムPCR装置のラインナップ拡充のため、新機種(新開発した解析ソフトウエア搭載あるいは非搭載の2機種)を2007年12月3日より発売します。
PCR法によるDNA増幅産物をリアルタイム(実時間)で検出し、迅速かつ正確な遺伝子解析を可能にしたリアルタイムPCR法は、遺伝子発現モニタリングや遺伝子検査などに使用され、市場が拡大しつつあります。新発売の2機種は、リアルタイムPCR解析に最も広く使われるSYBR® Green IやFAM™蛍光色素を用いた遺伝子解析を行う研究者のために特化した1波長測定モデルであり、コストパフォーマンスの高い製品です。また、新たに開発したマルチプレート相対定量解析ソフトウエア「Multiplate RQ」を搭載した機種は複数のプレートで測定した大量のデータの解析を容易に行うことが可能です。
2006年4月に発売した自社開発による高性能リアルタイムPCR装置「Thermal Cycler Dice® Real Time System」(希望小売価格:3,780,000円・税込)は、測定精度およびコストパフォーマンスの高さ、ソフトウエアの使いやすさによってご好評をいただいておりますが、この度の新機種の発売により、当社はリアルタイムPCR装置分野での更なるシェア拡大を目指します。
新機種のハードウエアの特徴は以下です。
1) 高いコストパフォーマンス
2) SYBR® Green I法およびFAM™プローブ検出に特化した1波長検出系
3) 高い正確性、高精度なハードウエア
4) 独自に開発した光学システム採用によるコンパクト設計
新開発の解析ソフトウエア「Multiplate RQ」の特徴は以下です。
1) 複数プレートにまたがる多検体、多遺伝子の相対定量解析が容易に行えます。
2) 複数の内在性コントロール遺伝子を用いた補正が行え、高精度な解析が可能です。
3) 複数の測定結果データを一度にまとめて解析。
4) グラフ表示、さまざまな形式での出力が容易に行えます。
<製品概要>
@1波長モデル| 製品名 | : | Thermal Cycler Dice® Real Time System Single |
| 製品コード | : | TP850 |
| 価格 | : | 2,992,500円(税込) |
| 製品名 | : | Thermal Cycler Dice® Real Time System Single MRQ |
| 製品コード | : | TP870 |
| 価格 | : | 3,150,000円(税込) |
| 寸法 | 290(W)×517(D)×397(H)mm | ![]() |
| 蛍光励起光源 | ハロゲンランプ | |
| 蛍光検出フィルター | 1種(SYBR® Green I/FAM™領域) | |
| 蛍光検出法 | CMOSカメラ | |
| 温度制御機構 | ペルチェ素子 | |
| 温度制御範囲 | 4.0〜99.9℃(0.1℃単位) | |
| サンプルブロック | 96穴ブロックタイプ | |
| 定格電源電圧 | AC100〜240V、50/60Hz、620W | |
| 製品に関する お問い合わせ先 | 077-543-7231(営業部) |
この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 バイオインダストリー部
Tel 077-543-7212
当資料取り扱い上の注意点
資料中の当社の現在の計画、見通し、戦略、確信などのうち、歴史的事実でないものは、将来の業績に関する見通しであり、これらは現時点において入手可能な情報から得られた当社経営陣の判断に基づくものですが、重大なリスクや不確実性を含んでいる情報から得られた多くの仮定および考えに基づきなされたものであります。実際の業績は、さまざまな要素によりこれら予測とは大きく異なる結果となり得ることをご承知おきください。実際の業績に影響を与える要素には、経済情勢、特に消費動向、為替レートの変動、法律・行政制度の変化、競合会社の価格・製品戦略による圧力、当社の既存製品および新製品の販売力の低下、生産中断、当社の知的所有権に対する侵害、急速な技術革新、重大な訴訟における不利な判決等がありますが、業績に影響を与える要素はこれらに限定されるものではありません。
<参考資料>
【語句説明】
PCR法Polymerase Chain Reaction 法(ポリメラーゼ連鎖反応法)の略称です。温度サイクル装置(サーマルサイクラー)を使用し、微量のDNAを数時間のうちに数百万倍にまで増幅する技術です。
リアルタイムPCR法
従来のPCR法は、サーマルサイクラーという機器で目的DNAを増幅した後、増幅産物を電気泳動で解析するという手順で行われています。リアルタイムPCR法では、サーマルサイクラーと分光蛍光光度計を一体化した機器を用いて、PCRでのDNA増幅産物の生成過程をリアルタイム(実時間)で検出し、解析を行います。DNA増幅産物の生成の過程を連続して観察できるため、より正確な定量ができます。また電気泳動を行う必要がないため、解析時間の大幅な短縮が可能となります。 これらの特徴を活かし、遺伝子発現のモニタリングや特定遺伝子の存在確認による微生物の検出、生物種の判定など幅広い分野での応用が進んでいます。
遺伝子発現モニタリング
遺伝子発現とは、DNA上の遺伝情報をもとにタンパク質を合成する過程です。リアルタイムPCR法によりこの過程で作られるmRNAの量を測定することで、特定あるいは複数の遺伝子発現の状態や変化を明らかにします。
SYBR® Green I
二本鎖DNA特異的に結合し強い緑色蛍光を発する蛍光色素です。リアルタイムPCRでは、インターカレーター法の一つとして、PCRによるDNAの増幅時にSYBR® Green Iを共存させ、蛍光の強さを測定することで増幅されたDNAの量をリアルタイム(実時間)に解析します。
FAM™
緑色蛍光色素の一種です。リアルタイムPCRではプローブ法による解析を行う際に、プローブの標識色素として使用します。











