レトロネクチン®

当社が米国インディアナ大学と共同で開発したレトロネクチン法によって、それまで難しいとされてきた造血幹細胞などの血球系細胞への高効率遺伝子導入が可能となりました。レトロネクチン法は、欧米を中心とした医療研究機関や民間企業が行っている遺伝子治療臨床試験で採用されており、現在では体外遺伝子治療のスタンダードとなっています。当社は、世界で実施された60以上のプロトコールの遺伝子治療臨床試験に対し、GMPグレードのレトロネクチンを提供しました。当社は、今後も積極的に全世界にライセンスアウトを行っていきたいと考えています。

レトロネクチン

RetroNectin® レトロネクチン®誕生
当社と米国インディアナ大学は1995年、組換えヒトフィブロネクチン断片(レトロネクチン®)がレトロウイルスベクターを用いた造血幹細胞への遺伝子導入効率を飛躍的に高めることを発見しました(Nature Medicine, 1996)。この技術は、従来、造血幹細胞に遺伝子導入することは不可能であるという大前提を打ち破る大きな発見でした。

RetroNectin®概要図 レトロネクチン®とは
レトロネクチン®は、ヒトフィブロネクチンの細胞接着ドメイン(Type III repeat, 8, 9, 10)、ヘパリン結合ドメインII(Type III repeat, 12, 13, 14)およびCSI部位(IIICSのN末端25残基)を含む、分子量約63,000(574アミノ酸残基)の組換えタンパク質です。

RetroNectin®を介した細胞への遺伝子導入概要図 レトロネクチン®を介した細胞への遺伝子導入
細胞は、VLA-4のリガンドであるCS-I部位とVLA-5のリガンドである細胞接着ドメインに結合し、また、ウイルスベクターはヘパリン結合ドメインIIに結合することによってレトロネクチン®上に共配置されます。これにより、局所的に両者の濃度が高められ、その結果、遺伝子の導入が促進されると考えられています。

レトロネクチン®の技術情報詳細については、研究用試薬レトロネクチン®のウェブカタログもご参照ください。

GMPグレード:レトロネクチン®(CH-296)

当社は、GMPグレードのレトロネクチン®を製造・販売しています。GMPグレードのレトロネクチン®は米国食品医薬品局(FDA)のDrug Master Fileに登録されています。
ご購入については、レトロネクチン®(GMP)のウェブカタログ をご参照ください。

GMPグレードのレトロネクチン®ライセンスに関するお問い合わせ先:
タカラバイオ株式会社 事業開発部
電話: 077-565-6968  FAX: 077-565-6987

レトロネクチン法

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