細胞医療
当社は、細胞医療分野において、レトロネクチン拡大培養法を用いたがん免疫細胞療法であるレトロネクチン®誘導Tリンパ球療法の臨床開発や、がん免疫細胞療法の技術支援サービス、リンパ球培養用培地の販売などを展開しています。
1. 細胞医療分野における研究開発・臨床開発
レトロネクチン®誘導Tリンパ球療法とは?
当社は、レトロネクチン®を用いたリンパ球拡大培養法(レトロネクチン拡大培養法)によって、効率よくリンパ球の拡大培養を行うことができ、またその増殖した細胞中には未分化な細胞であるナイーブT細胞が多く含まれていることを確認しています。ナイーブT細胞は、腫瘍局所近辺で教育を受け、がん細胞を特異的に殺傷できる能力がある細胞傷害性T細胞(CTL)になるとともに、体内でより長期間生き残ることが期待されます。 そこで、当社はレトロネクチン拡大培養法を用いたがん免疫細胞療法をレトロネクチン®誘導Tリンパ球療法と名付け、以下の医療機関などと共同で、臨床開発を進めています。
◆京都府立医科大学
京都府立医科大学では、当社の協力のもと、消化器がん及び肺がんを対象とする、レトロネクチン®誘導Tリンパ球療法の臨床研究が実施されました。当臨床研究は2010年4月に終了し、同療法の安全性を示す結果が得られています。同大学は、レトロネクチン®誘導Tリンパ球療法の有効性を確認することを目的に、引き続き肝細胞がんを対象とした臨床研究を実施しています。
◆三重大学医学部
当社は、三重大学医学部と共同で、食道がん、頭頸部がん、卵巣がん、多発性骨髄種などの難治性のがんを対象とした「がん免疫再建療法」の臨床研究を行っています。がん免疫再建療法は、抗がん剤とレトロネクチン®を用いて拡大培養した自己リンパ球の投与を組み合わせたもので、抗がん剤の投与によって低下した患者の免疫機能を、あらかじめ拡大培養しておいたリンパ球の投与によって再建させるという治療法です。
◆天津医科大学および中山大学など(中国)
中国の天津医科大学および中山大学などと共同で、レトロネクチン®誘導Tリンパ球療法の臨床開発を進めています。

三重大学医学部
2. がん免疫細胞療法に関する支援事業
がん免疫細胞療法は、外科療法、化学療法、放射線療法に続く第4の治療法といわれる、副作用の非常に少ないがん治療法です。当社は、日本においてがん免疫細胞療法を行っている医療機関の支援事業を展開しています。
がん免疫細胞療法の技術支援サービス
当社は、医療法人社団医聖会の百万遍クリニック(京都市)に対して、レトロネクチン®誘導Tリンパ球療法を行うために必要な細胞加工に関する技術支援サービスを行っています。また、2011年4月より武田病院グループのたけだ診療所(京都市)に、2011年6月より藍野病院(茨木市)に対しても、細胞加工技術支援サービスの提供を行っています。当社は、今後もがん免疫細胞療法において有用となる細胞加工技術を開発し商業化を進めていきます。

リンパ球の培養
3. 培地・バッグの販売
当社は、中国を中心にがん免疫細胞療法向けにリンパ球培養用培地やガス透過性バッグ等の販売を行っています。中国ではがん免疫細胞療法が広まりつつあり、宝日医生物技術(北京)有限公司による培地・バッグの売上が拡大しています。同社の敷地内に2010年に建設した2期棟にて、コージンバイオ鰍フ子会社が培地を製造し、宝日医生物技術(北京)有限公司が中国国内で培地・バッグの販売を行っていきます。








