遺伝子医療事業

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「選択と集中」により、当社単独で承認申請まで開発を行うプロジェクトを選択し、早期の商業化を目指します。
また、 提携プロジェクトとして、提携先と共同で開発を行っています。

Oncolytic Virus (腫瘍溶解性ウイルス)
HF10プロジェクト

 HF10は単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)の弱毒化株で、がん局所に注入することによって顕著な抗腫瘍作用を示します。また、HF10の投与により、がん細胞に対する免疫が増強することから、HF10 を投与していない腫瘍部位での抗腫瘍効果が期待されます。このようなウイルスはOncolytic Virus(腫瘍溶解性ウイルス)と呼ばれ、正常組織に過度の損傷を与えることなく、腫瘍組織内で選択的に増殖し、腫瘍組織を破壊します。
 自社単独プロジェクトとして、悪性黒色腫を対象とした臨床試験を国立がん研究センター中央病院などで実施し、2018年度の商業化を目指しています。また提携プロジェクトとして、米国では悪性黒色腫を対象とした臨床試験をハンツマン癌研究所などで実施し、国内では膵がんを対象とした臨床試験を開始しています。

Engineered T-cell Therapy(分子標的T細胞療法)

遺伝子導入細胞の製造

1. siTCR遺伝子治療プロジェクト

 TCR遺伝子治療は、がん抗原を認識できるTCR遺伝子を導入した自己リンパ球を患者に戻し、このリンパ球ががん細胞を特異的に認識して攻撃し、がん細胞を消滅させるという治療法です。当社では、独自技術であるsiTCRベクター技術を用いたsiTCR遺伝子治療を開発しています。siTCRベクター技術により、副作用のリスクの低減、有効性の向上につながると考えられます。
 自社単独プロジェクトとして、滑膜肉腫を対象としたNY-ESO-1・siTCR遺伝子治療の臨床試験を開始しており、2020年度の商業化を目指しています。また提携プロジェクトとして、三重大学と共同でsiTCR 遺伝子治療の臨床開発を進めています。

2. CAR遺伝子治療プロジェクト

 CAR(キメラ抗原受容体)は、がん抗原を特異的に認識する抗体由来の部分と、T細胞受容体由来の細胞傷害性機能部分を人工的に結合して作製された受容体です。CAR遺伝子治療は、CAR 遺伝子を導入した自己リンパ球を患者に戻し、このリンパ球ががん細胞を特異的に認識して攻撃し、がん細胞を消滅させるという治療法です。
 自社単独プロジェクトとして、国内で成人急性リンパ芽球性白血病を対象としたCD19・CAR遺伝子治療の臨床試験を開始しており、2020年度の商業化を目指しています。その他、自治医科大学と、悪性リンパ腫の一種である非ホジキンリンパ腫を対象とした臨床研究も推進しています。

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