タカラバイオ株式会社は、その前身である宝酒造株式会社(現・宝ホールディングス株式会社)の
バイオ事業が開始されて以来、一貫して遺伝子・DNAに係る事業を発展させてきました。現在で
は3つの事業分野に広がっています。1979年に国産初の制限酵素を発売し、遺伝子工学研究分野
がスタートしました。現在では、バイオテクノロジー研究に必須な研究用試薬や理化学機器、研究
受託サービスを欧米やアジアを含む世界中の研究者に提供しています。医食品バイオ分野では、
1970年にブナシメジの大量生産に成功して以来、ハタケシメジやホンシメジの生産販売を手が
けるなど、キノコの大量生産技術を核にしたキノコ事業を推進するとともに、バイオテクノロジー
によってその機能性が明らかにされた食品素材(ガゴメ昆布「フコイダン」、寒天「アガロオリゴ糖」、
明日葉「カルコン」など)を消費者の皆様にお届けしています。遺伝子医療分野では、遺伝子工学
研究分野で培われたテクノロジーを基に、がんやエイズの遺伝子治療や細胞医療といった先端医
療技術の開発やその商業化を進めています。
2010年3月期は、主力である研究用試薬が円高の影響を大きく受け
ながらも、連結売上高は増収となり前期に引き続き営業黒字を計上
いたしました。今後は、経営資源のさらなる効率的な投下を行い、遺
伝子工学研究分野の収益力強化、医食品バイオ分野の収益事業化に
取り組みながら、遺伝子医療分野の臨床開発プロジェクトを積極的に
推進してまいります。収益基盤を確固たるものにすることで売上と
利益を拡大し、一方で新たな技術開発にも努め、成長基盤をさらに着
実に築いてまいります。皆様におかれましては、今後ともご指導ご鞭
撻のほどよろしくお願い申しあげます。
仲尾 功一











